新型コロナウイルスワクチンの誤接種が医療機関などで相次いでいる。島根県内では80件を超え、雲南市内の医療機関では今月、採血患者に誤って打つミスが発生。処置室内に採血とワクチン接種の患者が混在した状態だったといい、現場での確認徹底があらためて求められている。

 雲南市内の医療機関で11日午前11時ごろ、通常の診療を受けて採血する予定だった市内在住の90代男性に、オミクロン株対応のワクチンを誤接種。市によると、ワクチン接種と採血を同じ処置室で実施し、担当する看護師の振り分けもしていなかった。採血の患者だと診察した医師から看護師に伝わらず、処置室内での本人確認が行われていなかったという。

 県や市によると、ほとんどの医療機関ではワクチン接種と採血の部屋を分けるか、...