美保関民話、親しみやすく 短編アニメが完成

短編アニメ「えびすさまとにわとり」の一場面
 松江市美保関町に伝わる民話を題材にした短編アニメ作品「えびすさまとにわとり」が、今月完成した。美保神社の祭神・事代主命(ことしろぬしのみこと)(恵比寿(えびす))が鶏嫌いとされる理由を親しみやすい絵柄とナレーションで説明する内容で、4月以降、市内外の観光施設などで放映してPRに活用する。

 日本財団(東京都)と国が連携し、全国各地の海にまつわる民話をアニメ化する「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環。松江市は昨年8月に中国地方で初めて対象エリアに選ばれた。

 美保関町には、時間を間違えて鳴いた鶏の声を聞いて慌てた恵比寿が、サメに足をかまれたとの伝承が残っており、かつては料理に鶏肉を使わない家庭も多かったという。

 「えびすさまとにわとり」はこうした伝承を約5分にまとめた。アニメーターで、テレビアニメ「日本の昔ばなし」シリーズなどの監督を務めた沼田心之介認定委員長(40)らが現地で住民から聞き取って構想を膨らませた。

 このほど、市役所を訪れて完成を報告した沼田委員長は「子どもたちが地域の民話に興味を深められる内容に仕上がった」とし、視聴した松浦正敬市長は「ふるさとへの愛着を深めるきっかけになってほしい」と期待した。

2021年3月31日 無断転載禁止