デマンド型交通、知夫で実証実験 村営バスと有償運送併用

デマンド型交通サービスの実証実験に使う車両と同型の村営バス
 島根県知夫村が4月1日、デマンド型交通サービスの実証実験を始める。村内全域を巡回する村営バスと、軽自動車による有償運送を組み合わせ、車を持たない島民や観光客にきめ細かな移動手段を提供し、利便性向上につなげる狙い。本格運用に向け、1年間、需要や課題を検証する。

 ワンボックス車(10人乗り)を活用したバスは、現在の村営11便のうち、5便を前日か乗車30分前までの予約制に変更する形で運行。午前6時台から午後5時台までの便を設け、各集落を回り、運賃は100円とする。

 有償運送は軽自動車(4人乗り)で村内各地に指定して向かうことができ、料金は乗車時間10分につき500円。小回りが利く「タクシーサービス」として提供する。

 事業費は1500万円で国交付金と県からの補助金を活用。一般社団法人・ぐるーり知夫里島(代表理事・渡辺智彦村地域振興課長)が運行を担う。

 村内の公共交通は村営バスに加え、タクシー業者1社があるが、経営者が高齢を理由に3月末で廃業することを決めている。

 住民や来島者の移動手段の確保に向けた実証実験では、時間帯や各便の需要などを検証。島内での二次交通を再構築する。

 平木伴佳村長は「実証事業を通じ、より利便性の高い交通サービスにしていきたい」と話した。

2021年3月31日 無断転載禁止