雲海見ながら朝食を 飯南・瀬戸山城の本丸跡

瀬戸山城の本丸跡で朝食を楽しむ参加者たち=島根県飯南町下赤名
 戦国武将・尼子氏の支城「尼子十旗」の一つ瀬戸山城(島根県飯南町下赤名)の本丸跡で朝食を楽しむツアーが29日、現地であった。雲海が周辺の山里を包む中、参加者が雄大な景色と城跡の歴史に魅了されながら朝のひとときを過ごした。

 瀬戸山城は、衣掛山(標高631メートル)の山頂付近に築かれた中世の山城。戦国時代に出雲、石見、備後の国境に位置する防衛上の要衝で、歴代赤穴氏の居城だったとされる。ツアーは、地域の歴史を知ってもらう狙いで飯南町観光協会が企画し、2回目となる。

 同日、県内外から参加した32人は午前4時に集まり、赤名の町並みを散策した後、約30分かけて登城。放射冷却と快晴の影響で発生した雲海が目の前に広がると、参加者から驚きの声が上がった。

 登城後は、町内外のカフェやパン専門店が手掛けた朝食がふるまわれた。ガイドを務めた門真一郎さん(65)の城の歴史に関する解説を聴きながら、地元食材を生かしたパンとコーヒー、スープを満喫した。

 初めて登った飯南町下赤名の公務員、安達直之さん(27)は「景色もきれいな上に天候にも恵まれ、来てよかった」と笑顔で話した。

2021年3月30日 無断転載禁止