コロナで受講者激減、NHK文化センター米子が閉館

 鳥取県米子市中心市街地の大型駐車場ビル「ローズセントラルビル」(米子市四日市町)の1階にあるNHK文化センター米子教室が30日に閉館する。26年にわたり市民に親しまれたが、新型コロナウイルス禍のあおりで受講者が激減したため。商業、文化関係者が、集客力のある文化の拠点が消えるのを惜しんでいる。

 同文化センター(東京都)によると、全国各地の教室も受講者が減り、県内では2020年9月に鳥取教室(鳥取市今町2丁目)が閉館した。米子教室閉館で県内からは姿を消す。

 米子教室は1995年4月1日にオープン。現在、外国語や書道、絵画など180の講座がある。2019年度の受講生は約5600人いたが、20年度は約3千人に激減。新型コロナ禍で、受講者の多くを占める高齢者が外出を敬遠し、講座の申し込みが減った。

 市所有の同ビルは、JU米子高島屋などの運営会社ジョイアーバン(米子市角盤町1丁目)が取得する。同社の宇田川正樹社長(56)は「コミュニティーがなくなるという点で大きな影響がある」と集客力への影響を懸念。市文化財団の杉原弘一郎理事長(78)は「市から文化のともしびを消してはいけない。何とか後継が見つかるようにしたい」と話した。

2021年3月30日 無断転載禁止