女子ログ 久しぶりに歩いてみた

 昔住んでいた松江の市街地を久しぶりに歩く機会があった。ちょうどいい時刻のバスがなかったので、駅からお城の方まで行ってみた。

 せっかくだからと思い、少し遠回りをしながら、ゆっくりと町のあちこちをうろうろしてみた。驚いたのは、あったはずのお店とかがなくなって駐車場になっていたり、閉店したりしているところが随分とあったことだ。

 ウナギの寝床のような細長い駐車場を見ながら、「ここには何があったっけ?」と記憶をたどってみる。「移転しました」の張り紙を見ると、「あ、ここに行けばいいのか」と少しほっとする。決して昔から人がたくさん歩いていた訳ではないけれども、今は私の記憶にある頃以上に寂しくなっている。

 他の町の商店主に以前聞いたことがある。昔の商店街でも、店の倒産や廃業はあった。けれどもその後にはちゃんと別の店が入ってきた。それが今はない。商売をするなら郊外へ行く。だから空き店舗が増え、古くなった建物は直されずに壊されると。寂しい話だ。

 前は自転車でまちなかを走っていたから、立ち寄ったことはなくても、いろんな店のことは覚えていたが、今は車でばっかり動いている。たまには自分の足で歩いてみよう。気付くことはいっぱいある。

 (出雲市・ほーほー)

2021年2月27日 無断転載禁止