ワクチン副反応理解を 松江医療センターの現場から

ワクチン接種を受ける松江医療センター職員(右)。上腕の三角筋に注射される=松江市上乃木5丁目
 新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける時、どんな注意が必要なのか。松江医療センター(松江市上乃木5丁目)で22日、報道各社に公開された医療従事者向けの接種に立ち会い、受付から接種、待機、その後の健康観察までを見た。

 同日午後1時すぎ、同センターの接種会場前に医師や看護師らが続々と集まった。この日は126人が接種予定で順次、受付を済ませると会場に入った。

 渡される予診票には、厚生労働省が示す「新型コロナワクチンの説明書」を読んで効果や副反応について理解したか記す欄がある。米ファイザー社製ワクチンの場合、注射した部分の痛みや頭痛、発熱などの副反応が出る可能性がある。

 会場では医師から簡単な問診を受け、上腕の三角筋に注射される。見た限り、季節性インフルエンザの予防接種と違うのは注射を打つ場所くらいだ。

 接種後、待機場所に移動すると、健康観察日誌を渡される。医療従事者の先行接種では副反応に関する調査のため当日を含め8日間、体温、頭痛や倦怠(けんたい)感といった体調の変化を毎日記録する。

 待機場所では、重いアレルギー反応のアナフィラキシー症状が出ないかを見るため15分ほど椅子に座って待つ。体調が悪くなった人が横になれるベッドも近くにある。症状がなければ、予診票を提出して1回目の接種は終わりだ。

 松江医療センターでは19、22両日で252人が接種した。24日にさらに104人が受け1回目の接種を終える。これまでに接種部位の痛みを訴えた人が8割程度、微熱を訴えた人が1割程度いた。22日には気分が悪くなった1人が少し休んだという。

 自身も接種した池田敏和統括診療部長は「腕の上げ下げをすると痛みがあった。インフルエンザの注射よりも少し痛い感じだが、日常生活には支障がない程度だ」と振り返る。

 海外の研究実績によると、2回目の接種後の方が発熱などの症状が出る可能性が高いとされる。このため、同センターでは業務に大きな支障が出ないよう、3週間後の3月12日から行う2回目の接種は4日間に分ける。もし、発熱の症状を訴える人が出た場合、職場との相談の上で休むかを判断し、発熱が3日以上続く場合は新型コロナの検査を行うとしている。

 池田部長は「接種で発症リスクが95%減るメリットがある」と効果を強調し、市民にも今後の接種を受けるよう勧めた。

2021年2月23日 無断転載禁止