戦国時代の城跡巡る散策路整備 江津、住民グループ案内

江の川を望む城跡の頂上まで歩き、眺望を確かめる住民有志
 戦国時代の城跡を地域資源としてよみがえらせようと、島根県江津市の江津本町地区(江津市江津町)の住民グループが3月、城跡周辺を巡る散策路を開設する。町内には石見焼の窯跡をはじめ、商家や土蔵といった歴史的建造物もある。住民がボランティアで観光客らを案内し、周遊コースとしてPRする。

 戦国時代に周辺を治めた都野氏の城跡で、土で造った防御壁の「土塁」や、城を築くための造成地である「曲輪(くるわ)」、迎賓館の石垣といった遺構が残っている。

 長年、草木に覆われていたものの、住民でつくる「本町地区歴史的建造物を活(い)かしたまちづくり推進協議会」が、地域の魅力を向上しようと、昨年秋から草木の伐採や案内看板の準備を進め、全長約1キロの散策路を整えている。

 江津本町地区は、近くを流れる江の川の舟運と日本海の海運を結ぶ要衝として栄え、今も商家や土蔵、れんが造りの行政庁舎が立ち並ぶ。江戸時代に建造されたとされる石見焼の登り窯跡もあり、独特の景観をなしている。

 同協議会は、こうした資源を一体的に巡るコースを構築してアピールし、観光客や城跡ファンの来訪を見込む。住民や市観光協会関係者ら約10人がボランティアガイドとして登録し、勉強会を開いて本番に備える。

 同協議会の黒川聡会長は「住民が、地域の素晴らしい資源を再認識するきっかけにもなってほしい」と話した。開設を記念し、3月27日には散策路にモミジを植樹するイベントを開く。

2021年2月23日 無断転載禁止