女子ログ ごめんなさいが言えなくて

 若い頃と比べて、一番変わった事、そしてときにとてつもなく自己嫌悪に陥る事。それは「ごめんなさい」がすっと出てこない事だ。

 若い頃は正直、自分に自信がなかった。だからという訳でもないが、すぐに「あ、私が悪かったんだ」と過ちを認めて、素直に頭を下げていた。

 それがだんだんと年齢を重ねてくると、同年代か、先輩ばかりだった周りの環境は、年下の比率が増えていく。プライドが高い訳でもないのに、年下の同僚に対して素直に謝れない自分がいる。

 家でもそうだ。つい強い口調で子どもを叱ってしまう。もっと言い方はあるだろうに、と心の中では思うし、子どもの反応を見て「しまった」とも感じる。それなのに「ちょっと言い過ぎたね、お母さん。このことは謝るね」と言いたいのにすっと、口から出てこない。

 言い合いの果てに、子どもはふてくされて自分の部屋にこもってしまう。そうなって慌ててようやく「ごめん、言い過ぎた」というがもっと早く言えばこじれずに済むのに。後悔ばかりだ。

 自分ではそんな偉ぶっている気はないのに、なんで「ごめん」がなかなか言えなくなったのだろう。そう思いながら、今晩のおかずはせめて子どもの大好きなものをつくってみよう。話はそれからだ。

(浜田市・いくみ)

2021年2月3日 無断転載禁止