女子ログ あの写真のワケ

 娘が1歳になったのを機に、フォトスタジオ撮影に出掛けてみた。記念に、はじけるような娘の笑顔をプロに撮ってもらおう!と親バカ満載で考えたのだ。

 しかしもくろみは甘過ぎた。当日、娘はスタジオで泣いて泣いて撮影にならなかったのだ。基本いつもニコニコ機嫌よくしている子で、ぐずり続けたり泣きわめいたりすることがなかったので驚いた。でも考えてみると、コロナを理由に極力外出しておらず、出掛けたとしても抱っこひもで近所の商店街をうろつく程度。娘が人見知りや場所見知りをすると気付くきっかけがなかっただけだった。

 娘にしてみれば突然スタジオに連れて来られ、見知らぬ人が大きなレンズを向け話し掛けたり近寄ってきたりする上に、親は自分を引き離そうとする…。パニックになるのも当然だろう。

 結局その日は泣き顔しか撮れず、スタッフの温情で別の日に再挑戦。今にも泣きそうな娘を親とスタッフでなだめすかし、だましだまし撮影を終えた。そこまでの苦労をしたのに、結局撮れたのは仏頂面の娘と、疲労をにじませ引きつった笑顔を浮かべる親とが並ぶ家族写真だった…。

 そんな悲惨な写真が、なぜ今年のわが家の年賀状に使われたかというと、何とか活用して少しでも撮影費用のもとが取りたい、という親の悪あがき故だということをこっそり懺悔(ざんげ)しておく。

(浜田市出身、東京在住・もい)

2021年2月2日 無断転載禁止