自分への「ご褒美チョコ」提案 コロナ禍のバレンタイン商戦

ショーケースに並ぶ高級チョコを品定めする女性客=松江市朝日町、一畑百貨店
 新型コロナウイルス禍でバレンタインの消費行動が変化し、山陰両県の百貨店はニーズに対応した品ぞろえを強化している。各社は在宅勤務の広がりなどで義理チョコが減る一方、女性が自分用に楽しむ需要が高まると予想。売り場には高級チョコやインスタ映えする商品、巣ごもり需要を意識した手作りセットが並び、女性たちの心をくすぐっている。

 一畑百貨店(松江市朝日町)は21日に専用売り場を開設し、早速買い求める客でにぎわった。来店した松江市南田町のパート女性(33)は「旅行や外出を我慢している分、少し奮発した。週末に1個ずつ味わいたい」と生チョコ専門店の新商品を購入した。

 今年のバレンタインデー(2月14日)は日曜日の上、外出自粛や在宅勤務の導入で、職場などで渡す義理チョコの需要は減少すると予測。代わりに各社は自分へのご褒美として買い求める動きに期待を寄せる。

 20日に売り場を設けた米子しんまち天満屋(鳥取県米子市西福原2丁目)は、海外有名パティシエの高級チョコを拡充するとともに、人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」とのコラボ商品を投入。吉田寿食品セクションリーダーは「自分用で『ちょっと贅沢(ぜいたく)したい』という傾向が強まり、客単価は高まる」と見込む。

 鳥取大丸(鳥取市今町2丁目)も高単価なチョコを中心に品ぞろえする。27日に開設する会場では人気の洋菓子を週替わりで提供する売り場を構え、在宅勤務の合間の「茶菓子」などとしての消費を狙う。

 JU米子高島屋(米子市角盤町1丁目)は20日から展開する会場で、動物を型取った「インスタ映え」する商品や、乳酸菌を豊富に含んだチョコを提案。インターネット受注や手作りセットの販売など巣ごもり需要の取り込みにも力を入れている。

2021年1月22日 無断転載禁止