女子ログ 出無精のお正月

 子どもの頃を振り返ってみたら、年末年始って昔から「ステイホーム」だった気がする。外出をするとすれば、せいぜい初詣や大型店の初売りに行くかどうかだった。

 小中学生の頃、親に連れられて、年が明けたばかりの暗い中、神社にお参りしたことが何度かあった。夜中なのにたくさんの人が境内に集まる光景は、お祭りの屋台はなくても、ワクワクしていた。

 拝殿でお参りをした後、お神酒をもらうのが、楽しみだった。平たい小さな白い杯にほんの少しだけ日本酒を入れてもらう。神職のおじさんは「お清めですから」とにっこり笑って勧められる。ほんの一口なんだが、私は「あ、お酒飲んでいいんだ」と、興味津々でなめてみた。味が分かるわけではないが、大人の仲間にちょっとだけ入れてもらったような気がしてうれしかったのを今も覚えている。

 でも正月のお出掛けはせいぜいこんなところだった。親は出無精で、三が日はほぼ、テレビの前で過ごしていた。まさにステイホームだった。食事も餅やおせち、煮しめでだんたんと飽きていた。

 2021年の正月は、子どもの頃のお正月の風景がおそらくよみがえるのだろう。出無精による無理のないステイホームだ。

(浜田市・ピオーネ)

2021年1月8日 無断転載禁止