テークアウト型こども食堂始まる 松江

弁当の準備をする「YCスタジオ」の木村悦子理事長=松江市天神町
 新型コロナウイルスの影響で家計が厳しくなったひとり親世帯を支えようとNPO法人のYCスタジオ(松江市天神町)が、テークアウト型のこども食堂を始めた。週2回、1食100円で手作りの弁当を提供し、シングルマザーから「本当に助かる」と喜ばれている。

 活動は11月20日から始めた。毎週火曜と金曜の午後5~7時に出している。色とりどりのおかずを詰め合わせ、市販の弁当と遜色のないできばえ。予約制で、限定20食は毎回売り切れるという。

 同法人は若者の自立支援に取り組んできたが、木村悦子理事長(72)が知人から「十分なご飯を食べられていない子どもがたくさんいる」と聞き、格安での弁当提供を思い付いた。

 店舗型の子ども食堂も検討したが、新型コロナの流行状況や仕事が忙しく、料理をする時間が十分にないひとり親世帯に、より効果的な支援にしようとテークアウト型とした。必要としている人に届けられるようにと、シングルマザーの支援団体「るりっく」(片岡佳美代表)とも連携する。

 同法人の事務所が提供場所で、スタッフが訪れる利用者に「寒いから気をつけてくださいね」と声を掛けながら、応援メッセージを添えた弁当の袋を手渡している。

 弁当を受け取った松江市在住の30代女性は「コロナ禍の中でお財布にも優しい上に、彩り豊かな食事を食べることができて助かる」と喜んだ。

 需要があり、継続が必要な活動だが、同法人は資金と人手不足が課題という。木村理事長は「活動を継続するために、力添えをいただきたい」と広く協力を呼び掛けている。問い合わせは同法人、電話0852(25)9592。

2020年12月28日 無断転載禁止