感染対策、念には念 受験シーズン迫る学習塾

抗菌・抗ウイルス加工作業を見守る反田亮塾長(後方)=浜田市田町、@家塾
 受験シーズンが迫る中、山陰両県の学習塾が、受験生が使う机に抗菌・抗ウイルス加工を施すなど、新型コロナウイルスの感染防止対策に力を入れている。一生を左右しかねない進路選択の時期だけに、担当者は「勉強に集中してもらうため、できることはなんでもやる」と力を込める。

 小学4年から高校3年まで約50人が通う個別学習塾「@家塾(あっとほうむじゅく)」(島根県浜田市田町)では、来年1月上旬の中学受験を皮切りに、3月ごろまで塾生の高校入試や大学入試が続く。追い込みに入った今月上旬には、浜田市内の業者に依頼して机に薬剤を塗って、抗菌・抗ウイルス加工を実施。消毒液や空気清浄機の設置など感染防止策は以前から講じてきたが、反田(たんだ)亮塾長(49)は「浜田のような地方は、ウイルスに対する恐怖心が特に強いので、念には念を入れた。作業をしたことを保護者に知らせると、安心してもらえた」と話す。

 山陰両県で個別指導塾34教室を展開するサクラサクセス(松江市東朝日町)は、塾生と講師の間にビニールカーテンを設置。細木貴広本部長(34)は「不安を取り除き、勉強に集中してもらいたい」とし、塾生や保護者の居住地で感染者が確認された場合は、講師やスタッフに濃厚接触者がいないことを確認し、無料通信アプリ・LINE(ライン)で連絡している。

 「勝田英数教室」(浜田市相生町)の勝田美也講師(58)は、塾生の心に寄り添うことの大切さを説く。「塾生も新型コロナの怖さは十分に分かっている。だからこそ、余計なストレスを与えないために、新型コロナのことはできるだけ話題にせず、明るく振る舞うようにしている」と述べた。

2020年12月28日 無断転載禁止