女子ログ 一夜の夢

 時節柄、夫の会社は今年の忘年会を取りやめ、全社員を対象にした抽選会をすることにしたそうだ。当選した社員には電話で連絡が来る仕組みになっている。

 特に強い「引き」などは持ち合わせていないわが家のはずが、なんと2等、10万円相当の景品が大当たり! 帰宅中の夫に、会社から当選の連絡が入ったという。

 景品はいくつかの中から選べるので、早速その日の食卓は景品を何にするかで盛り上がった。電化製品詰め合わせにしようか? それとも真珠のネックレス? いやいやテレビも捨てがたいぞ…。

 それにしても、今年は私の手術があり、医療費もろもろで10万円程度を出費したばかり。ここにきて収支が合った~! なんて、思わぬ知らせにウッキウキだ。話し合いの結果、病み上がりの私をねぎらってもらえたのか、真珠のネックレスをもらおう、ということに。それにしても、わが家にしては珍しいツキである。

 ところが翌日、いつもより足取り軽く出社した夫から、落胆した声で「当選、間違いだった…」と連絡が来た。なんでも、当たったのは社内の同姓の別人だそう。担当者が当選を知らせる相手を誤ったというまさかのオチだった…。かくして、わが家は今年もツキに恵まれないまま新年を迎えることになりそうである。しょんぼり。

(浜田市出身、東京在住・もい)

2020年12月22日 無断転載禁止