諫早干拓「開門せず基金で和解」 農相、現地視察で表明

 営農者から野菜の栽培状況などについて説明を受ける野上農相(手前左)=20日午前、長崎県諫早市

 潮受け堤防排水門の開門に関する訴訟が続く国営諫早湾干拓事業を巡り、野上農相が20日、就任後初めて現地を視察した。長崎県の中村知事との面会では、開門せずに漁業振興基金による和解を目指す従来方針の維持を表明した。訴訟で開門を求める漁業者は反発した。

 中村氏は諫早市で「開門することなく、訴訟の早期解決や真の有明海再生に尽力してほしい」と要請。野上氏は「開門によらない基金による和解をめざす方針の下、適切に対応していく」と応じた。

 一方、漁業者側の馬奈木昭雄弁護団長は佐賀市で野上氏との面会後、基金について「手切れ金だ。なぜのまないといけないのか」と記者団に述べた。

共同通信社 2020年12月20日 無断転載禁止