女子ログ 電話の向こうで

 ずぼらな私と違って、妹は細かいことによく気が付くタイプだ。今は首都圏に住んでいて、古里を離れて随分になるが、実家にはよく電話をかける。親の誕生日とか、近くで何か災害があったときとか。忙しくて帰省することができないお正月でも、電話で必ず新年のあいさつをしてくる。

 「それに引き換えあんたはねえ」と比較されるのにはもう慣れた。「まあ、私は近くにいるし、いつでも顔が見られるからいいじゃない?」と気遣いの少なさを正当化するのだ。

 最近、ちょっとした用事があって、久々に妹に電話をかけた。私だってたまには気を使うことだってあるのだ。いろいろ話すうちに「年末年始は帰ってくるの?」と聞いてみたのだが、残念だけれどもやめておくと言っていた。

 妹は、仕事や家庭の事情で2年くらい帰省しないことだってあった。でも今年は帰るのをためらいながら、古里の私たちと会えないことでだんたんと気持ちが重くなっているようだ。細かいことに気を使う性格は、こんなときには大変だ。

 「なんかあったら、私に電話でもメールでもLINEでもしてみて」と慰める私。「でもお姉ちゃんはメールをよく見過ごすからなあ」と私のずぼらぶりを指摘する妹。電話の向こうでちょっと笑っている雰囲気がした。

 (松江市・ブランチ)

2020年12月19日 無断転載禁止