女子ログ 自分のペースで

 「並ぶ」というのは小さい頃から好きではなかった。小学校での遠足とか、校外授業とかになると、みんなで列を作って歩いて行くのだが、列から少し遅れて後ろの方に回ることが多かった。

 たとえば、工場見学なんかでもみんなから少し離れて、自分のペースでじっくり見て回る。そうすると、仲の良い先生が一緒になって見てくれたりする。

 今にして思うと、先生は私がはぐれたりしないように付き添ってくれたのかもしれない。でも、いろいろ話をしながら、楽しく過ごせたような記憶だけが今もいいイメージが残っているのだ。

 だから行列に加わることも少ない。人気の飲食店に行こうとしても、混んでいたらあっさり諦めて他の店を探すか、時間をずらして行くか、どちらかだ。もしかしたら、コロナの騒ぎがあるずっと前から、私は「密」が大嫌いだったということなのだろう。

 でも最近の行列は昔ほどの違和感はなくなってきた。みんな、間隔を空けて、ゆったりと待っている。「大変なのはみんな同じ。のんびり行こうよ」という雰囲気を感じることが多いからだ。

 せかされることもなく、自分のリズムを大事にしながらこれからも過ごしていきたい。コロナ禍が収束しても。

 (米子市・醸)

2020年12月11日 無断転載禁止