コロナ対策徹底、安心して出席を 来年1月に成人式

1月にあった米子市の成人式会場で記念撮影をする新成人たち
 新型コロナウイルス禍の中で、来年1月に成人式を開く鳥取県内の市町村が対策強化を検討している。新成人に対してPCR検査を行う町村もあるほか、会場を変えるなど密を防ぐ対策も検討する。一生に一度の晴れ舞台で、新成人に心置きなく帰省してもらい、地域住民も安心して出迎えられるよう知恵を絞っている。

 本年度は県内19市町村のうち、日野、伯耆両町を除く、計17市町村が来年1月3~10日に開く。

 山陰中央新報の取材では、若桜、南部、日南、江府4町と日吉津村の計5町村が成人式に向けてPCR検査をする。

 南部町は、新成人138人のうち、県外の参加者にPCR検査を義務付け、陰性を参加の条件とした。例年県外の参加者は約半数。町が検査キットを送り、新成人が検体を採取して検査機関に送付し、検査結果は町が通知する。町人権社会教育課の岩田典弘課長は「帰省して参加する人も多い。周りの人も安心して出席してもらう手助けをしたい」と意図を説明する。

 若桜町は県内でも感染者が出ているため、町内在住を含め参加予定全19人を対象にした。費用約30万円は新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金を充てる予定だ。町教育委員会事務局の谷口国彦次長は「人数が少ないからできる」と話す。

 大山町は「第3波」の中で県外の新成人から「安心して帰りたい」と検査を求める声もあり、検査実施の検討を始めた。

 PCR検査は、民間検査機関では1回1万円以上の費用がかかり、該当者が多い自治体は負担が大きい。町村でも住民票を県内に残し県外で生活する新成人の所在を把握するのに時間がかかる。

 このため、鳥取、米子、倉吉、境港の4市と八頭、智頭、湯梨浜、三朝の4町は検査の予定はない。新成人が1882人いる鳥取市生涯学習・スポーツ課の中原登課長は「当日の感染症対策に力を注ぎたい」と説明する。

 各市町では境港市が例年より広い「境夢みなとターミナル」で実施するほか、智頭町は会食を中止するなどの対策を実施する。

2020年12月11日 無断転載禁止