米子に民間PCR施設 鳥取大のベンチャー企業が開設

アールゼロ臨床検査センターでPCR検査を行うスタッフ=米子市内
 新型コロナウイルスの感染有無を調べるPCR検査について、鳥取大発のベンチャー企業が山陰両県で初となる民間の検査センターを鳥取県米子市内に開設した。医療機関から受託し、公的医療保険が適用されるPCR検査を実施し、結果は早ければ即日通知する。感染の「第3波」が全国的に広がる中、圏域内の検査体制の充実につなげる。

 開設したのは、鳥取大ベンチャーで米子市内に事務所を構える「R0(アールゼロ)」。今年6月に設立し、同大医学部付属病院の藤井政至助教が社長を務める。

 「アールゼロ臨床検査センター」はスタッフ3人で、PCR検査機器2台を配備し、1日当たり最大500検体を検査できる。検査は1時間半~2時間程度で結果判定し、メールやFAXで報告する。

 鳥取県中部から島根県東部地域については、同社スタッフが自動車で検体を回収し、基本的に当日のうちに結果を知らせることが可能。保険適用のPCR検査について、自前の検査機器を持たない医療機関は従来、両県外の検査機関に検体を送るため、結果判定まで時間がかかっていた。

 同社は既に70件以上の検査委託契約を締結し、鳥取県の行政検査も請け負っている。

 検査は自治体や企業からも受け付ける。感染が疑われる症状が出ていない段階で幅広く実施する「スクリーニング検査」での活用も期待され、企業の従業員向け検査や、成人式などイベント参加者の事前検査が想定される。

 藤井社長は「検査結果をすぐに返せる体制を整えた。患者の早期発見と早期治療、感染防止につなげたい」と話した。

2020年12月6日 無断転載禁止