小説の世界で「関取」目指す すばる新人賞・鈴村さん

第33回小説すばる新人賞を受けた鈴村ふみさん=東京都千代田区、帝国ホテル東京
 第33回小説すばる新人賞(集英社主催)などの贈賞式が20日、東京都内であり、「櫓(やぐら)太鼓(だいこ)がきこえる」で受賞した鳥取県境港市在住の鈴村ふみさん(25)に賞状と記念品が贈られた。

 小説すばる新人賞は、エンターテインメント小説が対象の新人作家の登竜門で賞金は200万円。今回は応募総数1196編から選ばれた。

 受賞作は大相撲の裏方の世界を描いた長編小説。鈴村さんは「相撲でいう番付外や序ノ口のままでは居たくない」と今後は小説の世界で「関取」を目指すと宣言。今後は「面白いエンターテインメント系の小説を書いていきたい」と力を込めた。

 選考委員の一人で、作家の北方謙三氏は「奇をてらわず、無駄がなく書いてある。凡庸を貫くと違うものが出てくる。読み終わったら何かがある」と評価した。

 受賞作の選評と抄録は17日発売の小説すばる12月号に掲載された。来年単行本になる予定。

2020年11月21日 無断転載禁止