女子ログ 多くの人が願ってる

 夏から秋にかけてあちこちの神社でお祭りが執り行われるが、新型コロナウイルスのため今年はどこも静かだ。いつものような大きなのぼりなどは結構見掛けたりするのだが、子ども心をわくわくさせる屋台はさっぱり見られない。

 花火大会なんかも中止になっているので、あの、いかやたこ焼き、たい焼きが焼ける匂いや、ふわふわの綿あめの感触など、本当に忘れてしまっている。

 もちろん、この年になってそういうものを食べるわけではないのだが、お祭りの場にただよう「匂い」というのは、幾つになっても気持ちは高揚するし、元気の源になるのだ。おそらく、人が集まってにぎやかになった境内や参道を歩くだけでも、エネルギーをその空間から分けてもらっていたのだろう。

 でも今は密になってはいけない。残念ながら祭りの「匂い」はお預けだ。

 近くの神社でいつもの通り秋の例大祭があることは回覧板で回っていたが、人が集まるようなことはしないとなっていた。

 ならば静かな境内を参拝してみようと思い、行ってみた。何のことはない、たまに散歩するいつもの境内だ。お賽銭を投げると、周囲が静かな分、お金の落ちる音が大きく響く。早くコロナが落ち着きますように。今年はたぶん多くの人がこう願っているんだろうなあ。

 (松江市・マッシュポテト)

2020年11月15日 無断転載禁止