女子ログ レアな経験だった

 最近、クマの出没が新聞をにぎわせている。私の実家のある鳥取市では、県庁裏の鳥取城の山の中でクマを見たというニュースも以前にあった。テレビや新聞で「クマ」の話題を目にするたびに「鳥取じゃないよね」とちょっと心配になる。

 山歩きを趣味にしているのだが、幸いなことにクマに出くわした経験はない。「クマに注意」のステッカーとは無縁だし、クマよけの鈴も持ったことはない。ただし、今後はどうなるかは分からないが。

 というか大型動物や、鳥にはあまり縁がないのだ。そんな中で唯一、出合って驚き、今でもはっきり覚えているのがキツネだ。

 暗くなってから鳥取県の国立公園・大山の周辺を車で走っていたときのことだ。ヘッドライトの向こうにタタタタタと軽やかに走る動物の姿を見た。

 ほんの数秒で道路を横切って姿は見えなくなった。でも、顔はほっそりしていて、何より尻尾がふわっとした感じで大きかった。どう見ても犬やタヌキ(これは本当によく出合う。山でも、里でも)とは違っていた。

 物語などでよく対比されるタヌキと違って、キツネというのは人前にあまり姿を見せないそうだ。あれはとてもレアな経験だったのだ。ラッキーだった。

 (松江市・ブランチ)

2020年11月14日 無断転載禁止