マスクで声聞きにくい、口の動き見えない 補聴器に関心高まる

新型コロナウイルス流行以降、主流となっている耳穴型補聴器=松江市大正町、トーシン・松江補聴器センター
 新型コロナウイルスの感染を防ぐためマスク着用が一般化したことで、補聴器への関心が高まっている。マスク越しの声が聞き取りにくい上、口の動きが見えないため、高齢者を中心に購入を検討する人が多くなっているという。専門店は「症状に合う補聴器を購入してほしい」と、呼び掛けている。

 松江市大正町のトーシン・松江補聴器センターには、6月ごろから「補聴器を付けたい」と、高齢者や軽度の難聴がある人が訪れるようになったという。真野正明所長(42)は「新型コロナウイルス以降、需要は確実に高まっている」とし、山陰両県を含め全国に30店ある系列店でも、都会地を中心に売り上げが伸びているという。

 特にマスクをする際に外れやすい耳の後ろにかけるタイプより、値が張っても耳の穴にはめ込んで使うタイプが選ばれるようになったとする。同店では昨年、全体の3割程度だった耳穴タイプが、今年は6割に逆転し、主流になった。耳穴タイプはほとんどがオーダーメードといい、真野所長は「初めて補聴器を検討している人は必ず耳鼻科を受診した上で、自分に合ったものを買ってほしい」と呼び掛けた。

 同市西津田7丁目の西日本補聴器では現時点で売り上げに顕著な動きはないというが、永原学社長(59)は外出が減り、自宅で通販番組を通して購入する人が増えたとみている。その上で「利用者に合わない補聴器は、早期の故障や装着時の不快感につながり、結局は負担が増すケースがある。専門店でしっかり検査をした上での購入を勧める」と強調した。

2020年11月13日 無断転載禁止