おもしろサイエンス(7) 「計量」通し世界と交流

日本やアジアの国々で多くの外国の方に出会ってきました
まず語学を学ぼう 出会いの範囲広がる

 子どもの頃(ころ)は理科が好きで、アポロ計画にわくわくし、アメリカに憧(あこが)れたものでした。そして計量と呼(よ)ばれる「ものの量や性(せい)質(しつ)を計ること」について日本の基(き)準(じゅん)を保(たも)っている研究所に入りました。科学と技(ぎ)術(じゅつ)は人の生活に深く関係していて、その中で、メートル、キログラム、秒など計られた重さや長さは世界中で同じでなければなりません。それを維(い)持(じ)するためには、国を超(こ)えた外国とのお付き合いと協力を続けることが必要です。

 研究所では縁(えん)があって、計量に関する外国の人々と出会い、また研(けん)修(しゅう)生(せい)を指(し)導(どう)する仕事に関わるようになりました。私(わたし)には大きな変化でしたが、意外と自分には合っていました。

 皆(みな)さんは外国へ行ったことがありますか? 外国から日本に来た方と会ったことはありますか? もちろん言葉は違(ちが)うし、外見が日本人とは違う方もおられるので、最初は緊(きん)張(ちょう)するでしょう。でも大切なことは、皆同じように家族がいて、好きな趣(しゅ)味(み)や好きな人がいて、愛するふるさとをもっています。そこに気がつけば緊張することはありません。こちらが心を開けば相手も話を聞いてくれるようになります。

 語学、特に英語は重要です。そのためには実(じっ)践(せん)すること、読んで書いて話してみることです。また良い先生を見つけることです。私は中学生の時に尊(そん)敬(けい)する英語の先生がいました。厳(きび)しい方でしたが、外国における数多くの生きた経(けい)験(けん)があって、その影(えい)響(きょう)で英語が好きになりました。語学ができることで、出会いの範(はん)囲(い)がずっと広がり、違った世界を見ることができるようになります。

■略(りゃく)歴(れき)

 1961年生まれ。吉(よし)田(だ)小(益(ます)田(だ))、松(まつ)江(え)一中、松江北高校、筑(つく)波(ば)大学大学院卒業。工学博士(はかせ)。88年に通産省計量研究所。現(げん)在(ざい)は産業技(ぎ)術(じゅつ)総(そう)合(ごう)研究所計量標(ひょう)準(じゅん)総合センター国際計量室。しまね・つくば研究者ネットワーク副会長。

2020年10月28日 無断転載禁止

こども新聞