女子ログ 車窓を楽しむ

 松江まで用事があり、一人で出掛けた。いつもなら車で行くのだが、向こうで車に乗せてもらえることが分かったので、JRで行くことにした。

 高速道路もだいぶ整備されて、松江に行くのは楽にはなったけれども、それでも片道2時間以上車を運転するのはしんどい。家族で行くなら、夫が運転手なので楽なのだが、今回は「一人旅」なので、久しぶりのJR利用となった。

 通勤、通学の時間帯を避けたので、車内は新型コロナウイルス感染の心配などしなくていいくらい、すいていた。出雲市に入ると乗客も増えてきたが、石見部の区間は4人用の席に1人で座り、のんびりと過ごすことができた。

 車窓はずっと見晴らしがいいわけではない。平野部の少ない石見部では、山と山の間やトンネルを通る区間が本当に多い。でも、だからこそ時折姿を現す海の景色をとてもきれいに感じるのだ。

 大田と出雲の市の境になるあたり、つまり、石見と出雲の国境のあたりは、海沿いを走るのはJR山陰線だけで、国道9号からは見ることのできない海の景色。幸い天気も良く、とても得をした気分になった。外の景色が面白かったせいだろう。車内で読むつもりで携えていた文庫本のことを、すっかり忘れていた。

 (浜田市・ピオーネ)

2020年10月13日 無断転載禁止