錦織、目立つミスショット 試合重ね感覚修正へ

復帰戦となったジェネラリ・オープンでプレーする錦織圭。全仏オープンでは結果よりも本来の感覚を取り戻すことが求められる=キッツビューエル(AP=共同)
 約1年ぶりに実戦復帰した男子テニスの錦織圭(日清食品、松江市出身)が全仏オープン(27日開幕)の前哨戦を終えた。ショットに精彩を欠き、得意とするクレーコートの3大会で1勝と復調には程遠く、右肘手術や新型コロナウイルス感染の影響を感じさせた。全仏に向け、元プロたちは「結果よりも試合をこなす中で錦織らしさを取り戻してほしい」と口をそろえる。

 相手を左右に揺さぶり、鋭いショットでポイントを奪うプレーは影を潜めた。元プロの辻野隆三氏は手術した右肘の状態に触れ「怖い部分があるのではないか。サーブも含めて思い切り打つ場面がなかった」と指摘する。

 技術的な感覚を取り戻すには時間がかかりそうで、3大会目のハンブルク・オープン1回戦はストレート負け。ミスショットが目立ったのが要因だった。

 元プロの坂本真一氏は「ボールを捉えるポイントが、半個ぐらいずれている感じだ」と分析。ツアーを転戦する中で体力やリズムが取り戻せていないのが原因とみる。

 一方、プレースタイルに変化も見られた。

 2大会目のイタリア国際を現地で観戦したプロの鈴木貴男氏は「ネットプレーが以前より多い印象だった」と振り返る。現役時代にネットプレーが多かった新コーチのマックス・ミルヌイ氏の影響だと分析する。

 坂本氏はストロークやリターンの出来が戻ることが前提とした上で「錦織のパフォーマンスを最大限出すには、仕掛けるタイミングを早めるのは良い戦い方だ」と話す。全仏でも試合を重ね、新しいスタイルを身につけてほしいと期待する。

2020年9月25日 無断転載禁止