化石、動き出しそう 島根大博物館

化石を組み込んだ標本に見入る来館者
 島根大学総合博物館(松江市西川津町)で松江、出雲両市にまたがる地層から発掘されたホタテやサメ、クジラといった化石350点を展示する企画展「大集合! 松江・出雲の化石展」が開催されている。大昔の生態を知る貴重な化石を28日まで展示する。

 名産の来待石と同じ年代の砂岩でできた大森層(1400万年前)、宍道湖の南側に広がる泥岩の布志名層(1200万年前)の化石を中心に集めた。布志名層はやや冷たい浅海で「イズモノアシタ」や「フジナカガミガイ」といった地名ゆかりの名前が付いた貝類が多く発見されている。

 2012年6月に忌部川周辺で見つかったクジラの下顎の化石は約1300万年前のもので、周辺が海だったことを裏付けている。松江市宍道町から発見されたサメの仲間、カルカロドン・メガロドンの歯は10センチあり、全長20メートルもあったという巨体を想像させる。

 同大総合理工学部教授の入月俊明館長(56)は「出雲から松江に広がる地層は古生物学上、貴重な場所だ。いろいろな化石が発掘されているので、見てもらいたい」と来館を呼び掛けている。入館無料。午前10時から午後5時まで。27日は休館する。

2020年9月25日 無断転載禁止