昭和の暮らし、かるた風に 同級生コンビが冊子を作成

かるたの絵や読み札の文言作りを振り返る牛尾尚義さん(左)と花田恵一さん
 昭和の高度成長期に島根県出雲市稗原地区で経験した暮らしぶりと、現在との比較をカルタ風にまとめた「私の稗原今昔カルタ 懐かしの生活編」を地元住民が作成し、地域の話題になっている。1950年代後半には木材が高く売れて新車を買ったこと、養蚕が盛んで各家の納屋や母屋に多くの蚕棚があったことなど、活気に満ちた様子が伝わってくる。

 手掛けたのは元森林組合職員の花田恵一さん(81)=出雲市稗原町=と、元出雲市議の牛尾尚義さん(81)=同市野尻町=の同級生コンビ。花田さんが、自らの暮らしを思い出しながら絵を描き、牛尾さんの協力で文案を考え、あいうえお順のカルタ風の冊子を作った。

 「樹が売れて 夢にまで見た 新車来る」は、杉の大木が車が買えるほどの高値で売れた花田さんの体験に基づく内容。また当時は任侠(にんきょう)映画の映写会も地域で行われており、ほのぼのとした絵のタッチから当時の暮らしぶりを伺うことができる。

 A4判の冊子を関係者に配布したところ好評で、追加で印刷するなど200部を作成した。

 今後は、稗原で使われたいた出雲弁を収録としてカルタにまとめる計画もあるといい、花田さんは「今の人にどう受け止められるか分からないが、関心を持ってもらい、稗原の将来を考えるきっかけにしてほしい」と期待し、牛尾さんも「稗原地区が出雲の中で埋没しないように、特産物を含めてもっと認知してもらえたらいい」と話した。

2020年9月25日 無断転載禁止