コロナで「自炊熱」増加 生鮮品の売り上げ好調

日持ちがするニンジンやジャガイモを品定めする買い物客=松江市東朝日町、イオン松江店
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外食を控えて自宅で調理して食事する「内食」が増え、山陰両県のスーパーで生鮮食品の売れ行きが好調だ。使い勝手の良い野菜や肉が伸びており、5月以降前年超えが続いている。各店は売り場の拡大やレシピの提供など「自炊熱」を捉えた販売展開に知恵を絞る。

 イオン松江店(松江市東朝日町)は野菜、肉、魚の各部門売り上げが5月以降、10~20%増で推移している。日持ちするニンジンやジャガイモといった根菜類やタマネギのほか、ハンバーグやミートソースなどに幅広く使えるひき肉、安価な鶏肉が売れ筋で、カット野菜や保存できる冷凍の野菜や肉も売れているという。

 小倉通彰店長は「少しでも安く抑えようという動きが感じられる。安心、安全を意識して地元産の需要も高い」と説明。山陰両県の産品を前年の1.2倍に増やし対応している。

 丸合(米子市東福原2丁目)は豚、鶏肉の毎月の売り上げが前年比10~15%増と伸び、鈍る気配はない。対照的に「即食」需要で堅調だった総菜類は一転して苦戦が続く。

 節約一辺倒ではなく、外食や旅行を控える代わりに「少量でちょっとぜいたくな物を買う傾向も見られる」(野間三雄生鮮デリカ部長)ため、相場が2~3割安くなっている和牛に力を入れ、週末は売り場を平日の3倍に広げてアピールする。

 「グッディー」を展開するウシオ(出雲市塩冶町)は生鮮食品に加え、しょうゆやみそなど普段使いの基礎調味料が売れている。

 牛尾篤史社長は「コロナで会社の飲み会や会合が減り、家族そろって家で食べる機会が増えたことで自炊の頻度が高まったのではないか」と推測。日々のメニューに悩む消費者は多いとみて社内でレシピを考案し、売り場への設置を進める。

2020年9月25日 無断転載禁止