おもしろサイエンス(6) 虹はなぜたくさん色があるの?

太陽光に含まれるいろいろな種類の光

 皆(みな)さんは、雨上がりの空にかかる大きな虹(にじ)を何度も目にしたことがあると思います。虹は7色の光からできており、イラストのように地上から紫(むらさき)、藍(あい)、青、緑、黄、橙(だいだい)、赤の順番に並(なら)んでいます。

 この色の並び順ですが、世界中どこで見ても必ずこの順番になります。しかし実(じっ)際(さい)に虹をよく見てみると、色がはっきりとわかれているわけではなく、境(きょう)界(かい)はぼんやりしています。国によっては虹を6色(アメリカなど)や5色(ドイツなど)だと表(ひょう)現(げん)する場合もあります。

 さてどうして、いろんな色が見えるのでしょうか? これは太陽光がいろんな色からできているためです。それがたまたま、雨(あま)粒(つぶ)により光が分けられ、7色の光が空に並ぶのです。

 実は、太陽光には目に見えない光も含(ふく)まれています。これを紫(し)外(がい)線(せん)、赤(せき)外(がい)線(せん)と呼(よ)びます。目に見えないけど虹の外側には紫外線や赤外線があるのです。だから、それぞれ「紫の外」、「赤の外」にある光と書くのです。

 紫外線は、肌(はだ)に大(たい)敵(てき)な光として聞いたことがあるかもしれませんが、紫外線をうまく使うと、コロナウイルスなどを殺(ころ)すことができます。また赤外線は、電気ストーブやこたつなどで利用される暖(あたた)かい光です。テレビのリモコンも赤外線を使っています。

 光の種類によって、役(やく)割(わり)が違(ちが)うのは、光の色によって得(え)手(て)不(ふ)得(え)手(て)があるためです。現(げん)在(ざい)も、よりよい生活を目指して、光の良いところをうまく利用した研究が世界各地で行われています。




産総研計量標準総合センター応用光計測研究グループ 神門 賢二
産総研計量標準総合センター応用光計測研究グループ 神門 賢二

■略(りゃく)歴(れき)

 1974年生まれ。西(にし)野(の)小、斐(ひ)川(かわ)西(にし)中学校、出(いず)雲(も)高校卒。98年東北大学工学部卒。2000年東北大学大学院修(しゅう)士(し)課(か)程(てい)修(しゅう)了(りょう)、03年東北大学大学院博(はく)士(し)課程修了、同年より産業技(ぎ)術(じゅつ)総(そう)合(ごう)研究所勤(きん)務(む)。10年米国標(ひょう)準(じゅん)技術研究所客員研究員

2020年9月23日 無断転載禁止

こども新聞