女子ログ 夫が憧れた2階建て

 結婚して初めての住まいは2階建てのアパートだった。1階にはリビングと台所に風呂場とトイレ。階段で2階に上がると、和室が2部屋という造りだった。

 上の子が生まれるまで住んでいたのだが、妊娠中は階段を上り下りするのがちょっと不安で、2階はほとんど物置として使い、なるべく1階だけで生活するようにしていた。

 2階建てがいいと言ったのは夫の方だ。実家が平屋で、進学、就職した後も2階建ての家に住んだことがなく、なぜか憧れみたいな感覚を持っていたそうだ。

 例えば友人の家に行くと、大抵子ども部屋は2階にある。窓を開けると結構見晴らしも良かったりする。夫は一度は2階のある家に住んでみたいとずっと願っていたので、妊娠前の私は2階建てのアパートをついOKしてしまったのだ。

 でも階段は狭いし、物を持っての上がり下りは結構面倒くさい。私と共に1階に居座る生活を続けるうちに、夫も2階の面倒くささを思い知った。

 子どもが生まれた後、ひょんなきっかけで引っ越すことになったが、もう2階建てへの憧れは夫から消え去っていた。それはそうだ。今後シニアになっていくとき、絶対に平屋が安心だ。年を取ってからの階段の上り下りはきついよ。

 (米子市・あまがえる)

2020年9月19日 無断転載禁止