酒造り、やさしく教えます 集大成のQ&A本を出版

「日本酒の製造技術Q&A」を執筆した堀江修二さん
 日本酒博士として知られる島根県出雲市今市町の堀江修二さん(84)が、酒造りについて技術的な側面から解説する「日本酒の製造技術Q&A」(今井出版)を出版した。一問一答形式で、複雑な日本酒造りを基礎からわかりやすく記述。堀江さんは「酒造りについてより深く知ってほしい」と話している。

 堀江さんは吟醸酒研究で農学博士号を習得。長年、島根県工業試験場(現産業技術センター)に勤め、県内外の酒造会社を指導。島根の吟醸酒のレベルアップに貢献した。

 本では、使用する水の重要性やコメのルーツなど原料の話から、貯蔵や出荷管理までを紹介。堀江さんが22年間担当した島根大での日本酒に関するオムニバス講義で学生から受けた質問を基に、「『良い酒』と『悪い酒』の違いは」「日本酒に使われるコメと普段食べているコメの違いは」といった素朴な疑問に答える形で構成した。

 各地の酒蔵に送ったところ「従業員にこの本で酒造りのイロハを学ばせたい」と反響が寄せられたという。堀江さんは「物理化学など広いジャンルの知識を基に、さまざまな側面から疑問を解き明かした集大成だ」と位置付ける。

 A5判、212ページ。2200円。

2020年9月9日 無断転載禁止