新たな大会の在り方探る 島根県テニス協会

サーブを打つ選手。リストバンドを着用するなど感染対策を取っている=松江市上乃木10丁目、市営庭球場
 新型コロナウイルスの影響で中止や延期となったスポーツ大会が再開されている中、島根県テニス協会が感染防止策を徹底した大会運営のガイドライン(指針)を策定した。内容は日本協会のガイドラインよりも厳しく、ボールを手で触れるのはサーブを打つ選手に限定し、審判員は食品をつかむトングでボールを拾う。安心してプレーできる環境を最優先に、新たなテニスの形を模索している。

 県協会の独自対策の一つは、選手が素手で直接触るボールの管理だ。

 通常は1試合で2球使うが、シングルス、ダブルスとも各選手に2球ずつを割り当てる。ボールを触るのはサーブを打つ選手のみで、他の選手はラケットと足で拾い上げる。誤ってボールに触るとすぐにボールを消毒する。コート外にボールが出るなど選手が取りに行けない場合には、審判員がトングで拾う。

 「密」の状態を避けるため、試合の進行状況や結果を伝える会場内の掲示板は置かず、県協会のホームページに随時載せる。汗を拭くために手で顔を直接触れないよう、手首にリストバンドの着用を義務化した。

 選手の戸惑いも出かねないほど厳しい対応を取る背景には「大会が感染源になってはいけないという危機感」(県協会の芦山洋子副理事長)があった。西日本のテニス指導者たちの意見を基に作ったガイドラインに沿い、7月中旬から県協会の主催大会を実施。市町村協会を含む下部組織にも運用を求めている。

 使用球が増え、消毒液を使うなど例年以上の費用がかかるが、芦山副理事長は「今は費用が膨らんでも安全が最優先だ」と説明。仮に感染が終息しても「緩和する部分はあるかもしれないが、これまでのルールに戻ることはない。大会を重ね、ベストな形を探っていきたい」と話した。

2020年8月13日 無断転載禁止