女子ログ 気兼ね

 かねて欲しかった家庭用プロジェクターを買った。壁に投映してテレビや映画、動画サイトなどを見るためだ。今まで小さなノートパソコンかスマホで映像を見ていたので、大画面に感動する。音もいい。生活必需品ではないが、おうち時間がとても充実しており、毎日の楽しみだ。

 いつもなら、この楽しみや喜びを周囲に話すのだが、今回はなぜかはばかられる。高額な買い物を自慢していると思われるのではないか、コロナ禍で失業者が増えたり、大きな災害もあった時期に不謹慎だろう、そんな思いが浮かんでいた。地震や水害、台風など、この10年で大きな災害がたくさん起こっているが、幸いにも無事に暮らすことができている自分が申し訳ないような気がしていた。

 そんな中、東日本大震災後の自粛ムードに、無事だった人も一緒になって自粛していては誰も元気になれない、というような言葉を聞いたことを思い出した。9年後の今になって、このことを言っていたんだ、とあらためて実感した。

 自分に都合のいい解釈かもしれないが、買い物を周囲にひけらかすのではなく、このことによって自分に湧いたエネルギーをシェアすることなら、世のためになるのでは、と思い至った。

(益田市・チャッキー)

2020年7月19日 無断転載禁止