女子ログ ご近所のリフォーム

 遠く離れた実家を久々に訪れたときだった。近所の家がリフォーム工事をしていた。老夫妻が住んでいたはずだったが、それにしては大がかりな工事で、うーん、人生100年時代だし、長く住むために直しているんだろうかな、なんて思っていたら、大きな勘違いだった。

 この家のご主人は数年前に亡くなり、奥さんが1人暮らしをしていたのだが、最近心不全で急死された。ご遺族は遠くに住んでおられるので、すっぱり家を売って、業者が転売用に直しているとのことだった。

 という話を久々に会った母親から聞いた。いくらでも話を聞いてくれる相手がやって来たのをこれ幸いに、亡くなった夫妻の話から、遠くに住んでいるご遺族の様子まで、葬式や近所で聞いた話を一気にしゃべってくれた。

 リフォーム工事では、庭をつぶして駐車場スペースを広げていた。工事期間は結構長いみたいで、おそらく水回りなども随分変えているんだろうなあと想像していた。

 あまりこんなことは考えたくはないんだけれども、自分の実家もいつかはこうなるんだろうか。今のままだと私を含めきょうだいが実家に帰るのは難しい。幸い、うちの親はまだ元気なんだが…。かつて見慣れた家が変わっていくのを複雑な思いで見ていた。

(米子市・風紋)

2020年7月8日 無断転載禁止