絲原記念館で企画展 文晁の「鍾馗図」特別展示

特別展示の「鍾馗図」などが並ぶ企画展=島根県奥出雲町大谷、絲原記念館
 江戸時代、松江藩の鉄師を務めた絲原家の文化遺産を紹介する絲原記念館(島根県奥出雲町大谷)で、夏季企画展「水墨画と夏の装い」が開かれている。歴代当主が使用した涼を感じる日用品や美術工芸品など95点が陳列され、来場者が絲原家が積み重ねた歴史を感じている。9月6日まで。期間中無休。

 新型コロナウイルスの終息を願い、邪気や疫病を追い払うとされる神「鍾馗(しょうき)」を描いた江戸時代の文人画家・谷(たに)文晁(ぶんちょう)の「鍾馗図」を特別展示。絲原家では、一年の邪気を払うために年末に掛けるしきたりがある。江戸中期の文人画家・池大雅(いけのたいが)の「指頭山水図」は水辺に船が浮かぶ様子を描いた。

 夏の装いでは、ヒマワリの図柄が配置された藍染めの浴衣といった涼やかな着物が並ぶ。ガラス製のランプや水を張ったおけにうちわを浸して使う「水うちわ」の道具一式をはじめとした日用品も目を引く。

2020年7月5日 無断転載禁止