佐藤「経験」忘れない 古巣新潟へ移籍、奮闘誓う  島根スサノオマジック

2季連続で主将を務め、チームを引っ張った佐藤公威
 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックで、B1初昇格の2017~18年シーズンから3季在籍した佐藤公威(36)が、新潟アルビレックスBBに移籍する。2季連続で主将を務め、B2降格の悔しさと再昇格の喜びの両方を味わった。「ほかの選手では経験できないことも経験できた3年間だった」と振り返り、古巣での奮闘を誓う。

 新潟県長岡市出身で、長年新潟でプレー。島根がB1初昇格のシーズンを迎えるタイミングで、リーダーシップも買われてオファーを受け「このチームをB1に居続けさせないといけない」と強い覚悟で加わった。

 新潟で主将の経験があり、島根でも「練習したことがかみ合えば勝てる」と感じた。実際にB1初シーズンのホーム開幕戦では、前季王者の栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)を延長戦の末、80-72で撃破。「大きな自信になった」という。

 ただ、その後は21連敗するなど、どん底を経験し、B2に降格。それでも常に考えていたのはぶれないことだった。「みんなが一つの方向を向くことができていれば、きっと大丈夫」。積極的に選手とコミュニケーションをとり、コート内外で引っ張り続けた。

 B2で戦った2年目にプレーオフで勝利し、最短でB1復帰を果たした瞬間は忘れられない。「再昇格だけがモチベーションだった。やってきたことが報われたと思えた」と振り返る。

 「表面上ではなく本気で相手を理解し、気持ちを一つにして戦えば、すごいエネルギーが生まれる」。チームの素晴らしさを実感したシーズンだった。

 3年間、応援してくれた島根のブースター(ファン)に感謝は尽きない。自身の年齢が気にならないわけではないが、新潟での新しい挑戦に向けて万全を尽くすつもりだ。

 「心の火は消えていない。むしろ、今また強く燃えている。気持ちが続く限りは選手をやめない。バスケを楽しんでいる姿を見せて恩返ししたい」

2020年6月19日 無断転載禁止