女子ログ 潤いのある生活

 今住んでいるアパートでは庭はないし、ベランダも物置代わりにしているので、プランターなどを置くスペースはあまりない。花を育てたりする生活とは無縁だ。

 実家は一戸建てだったので、狭いながらも庭があり、父母がいろいろな草花や木を植えていた。今にして思えば、潤いのある生活だった。実家を離れてからは家に花や緑があるなんてことは、ほとんどなかった。

 唯一の例外は子どもの夏休み。鉢に植えられた植物を学校から持って帰って、宿題として観察日記をつけるのだが、親に似たのか、子どもは朝の水やりなんかをしょっちゅう忘れる。日記も毎日つけずに何日かまとめて書いていた。「やっぱり親子だなあ」とうれしさと情けなさが入り交じった状態で、代わりに水やりなんかをしていた。

 先日、ふと思い立って、母親の誕生日に花束を贈った。最近何かと世話になることが多かったので、たまには感謝の意を示そうか、と思ったのだ。喜んだ母親は「分けてあげるから持って帰ってそっちの家にも飾って」。あげたものをすぐに持って帰るのはどうかと思いつつも、実家から花瓶も借りてリビングに生けてみた。思った以上に部屋が華やぐ。潤いのある生活、たまには試したくなった。

(松江市・カリム)

2020年6月29日 無断転載禁止