笑顔で運転手気分 お休みバス、親子の思い出に

大型バスの運転席に座り、運転手気分を味わう児童(左)=松江市東出雲町錦新町8丁目、アイパルテ
 走れないバスだけど、せめて子どもの思い出づくりに-。大型バスを活用した乗車体験会が27日、松江市東出雲町錦新町8丁目のショッピングセンター駐車場であった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、稼働回数が急減した車両を家族のふれあいや、子どもの好奇心を満たすために解放。多くの家族連れが、バスの魅力や車内のコロナ対策を体感した。

 貸し切りバス事業などの東出雲観光バス(松江市東出雲町揖屋)が初めて企画した。昨年導入したばかりの車いすの昇降リフト付大型バスを使用した。一部の座席を取り外し、車内に奥行き6メートル、幅2.5メートルのスペースを設け、おやつ釣りイベントを企画した。子どもが遊びに夢中になる間、保護者らに向けて、スタッフが車内の最新装備やコロナ対策などをPRした。

 運転席では、乗務員が子どもに車内装備の使い方、動かし方などを手ほどき。松江市立八雲小の米原健真君(7)は「初めて大型バスの運転席に乗った。うれしかった」と笑顔だった。

 同社は貸し切りバス15台を所有し、春先は例年、小学校や保育所などの遠足でバスを走らせている。ところが、新型コロナの影響でキャンセルが相次ぎ、3~6月の稼働実績は前年同期比の1割に満たないという。

 利用できない車両を、今は社会貢献に生かすなどしてコロナ後の営業につなげたい思いが同社にはあるといい、森山雄宇社長(37)は「遠足の中止などで大きなバスに親しむ機会が減った子どもたちが多い。思い出だけでも提供したい」と話した。

2020年6月28日 無断転載禁止