松江・宍道高生と卒業生運営 「居場所カフェ」笑顔の再開

談笑する住民と「居場所cafe Place」を運営する高橋椿太郎さん(右から2人目)
 宍道高校(松江市宍道町宍道)の生徒と卒業生が運営する「居場所cafe(カフェ) Place(プレイス)」がこのほど、3カ月ぶりに再開した。高校生と卒業生、住民という3者が交流する異色のカフェは、新型コロナウイルスの影響からテークアウト方式で復活し、久々に住民や生徒たちの笑顔があふれた。

 居場所カフェは宍道高校の卒業生で鳥取大1年の高橋椿太郎さん(20)=鳥取市湖山町西=が、同校在学中の2019年1月に開店した。

 高橋さんは開店前、別の高校に通っていたが脳の病気になり、リハビリを経て復学。同級生に病気の理解が得られず不登校になった。その間、山陰両県のカフェを巡り、店主と話すことで気持ちが和らぐ経験が何度もあった。宍道高校に転入し、生徒同士の語らいの場が少ないのに気付き、「学校や家でもない、高校生の第三の居場所を作りたい」と、同級生3人でカフェを始めた。

 月1回、生徒と卒業生の9人で会場を変えながら運営してきたが、3月から休止に。3カ月ぶりに再開した21日は、宍道公民館(同市宍道町宍道)で卒業生3人と宍道高校地域探求部の北野栞奈(かんな)さん(20)、玉木悠さん(19)がタピオカ入りの抹茶やミルクティーなどを用意。テークアウトのため店内の滞在時間は短かったが、住民たちで盛況となった。家族で訪れた原田岳志さん(43)=松江市宍道町宍道=は「本格的なタピオカドリンクで、お店よりもおいしい」と満足げに話した。

 高橋さんは「久しぶりに運営できて楽しかった。カフェを通して、地域が生徒の居場所になってほしい」と願った。

 高橋さんらは、今後も楽しみながらカフェを継続できるよう取り組んでいく。

2020年6月25日 無断転載禁止