きらめく星 こぐま座

高い位置に見えるこぐま座=6月7日、出(いず)雲(も)市多(た)伎(き)町で撮影(さつえい)
 北極星とコカブが目に付く

北(ほっ)極(きょく)星(せい)はいつも真北の空でぽつりと光り、ほとんど動かない星です。その北極星のある星(せい)座(ざ)がこぐま座で、北極星はクマの尾(お)にあたります。

 こぐま座を一(ひと)晩(ばん)中観察すると、北極星というピンでしっぽを止められたクマが、ぐるっと半回転するように見えます。また、決まった時(じ)刻(こく)の観察を季節ごとにすれば、1年でクマは1回転します。

 このようにこぐま座は一年中夜空に見えますが、今の時季の夜のはじめごろには、尾、つまり北極星の上にクマの体がやってきて、高く見やすくなります。

 こぐま座の体の部分にも北極星と同じぐらいの明るさの星があり、コカブと呼(よ)ばれています。長い年月をかけた地球のふらつきが原(げん)因(いん)で、3000年ほど前は、コカブがいつも真北に見えて動かない星、つまり「北極星」でした。こぐま座は、今と昔の二つの北極星がある星座といえます。

北極星の探し方
 さて、今の北極星を探(さが)すには、図のように北(ほく)斗(と)七星(しちせい)を使って見当をつけますが、ほぼ同じ明るさのコカブが紛(まぎ)らわしいかもしれません。

 しかし、この季節なら下に見えている方が北極星だと分かります。また、北極星の周りには目立つ星がないのに対し、コカブの隣(となり)には、それよりやや暗い星がありますので、ほかの季節に見ても区別できるでしょう。

 そして、星がよく見える暗い空なら、小さなひしゃくのようなこぐま座全体の姿(すがた)もたどれるはずです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2020年6月24日 無断転載禁止

こども新聞