お客さん戻ってきて ゴルフ場、打撃深刻

念入りにカートを消毒する従業員=松江市宍道町西来待、玉造温泉カントリークラブ
 新型コロナウイルスの感染が懸念される「3密」の環境とは縁遠いゴルフ場が、大きな打撃を受けている。特に深刻なのはコンペのキャンセルだ。6月に入って世の中の自粛期間が終わっても回復の兆しが見えない。かき入れ時でも閑散とした芝生の上や屋内施設。スタッフたちが黙々と感染対策を施し、利用者の再来を待つ。

 「4~6月の来場者は昨年比で20~25%減。皆さんが、自粛要請に従った結果ですね」

 島根県有数の温泉街・玉造温泉の近くにある、玉造温泉カントリークラブ(松江市宍道町西来待)。雄大な自然、ロッジから見下ろす宍道湖の絶景が県内外のゴルフプレーヤーから人気だが、支配人の桝博吉さん(55)は現状を嘆く。

 「昨冬は、暖冬のおかげでお客さんの入りは好調だった。4月上旬に松江市内でコロナの感染者が出てからは、コンペを主催する大口の幹事さんから『責任が取れない』と、次々とキャンセルされた」

 ゴルフ場は、高温にならず、寒くもない5~6月がかき入れ時といわれる。だが、コンペだけでなく、個人客の足も遠のいたまま。玉造温泉カントリーは上半期(1~6月)の来場者を1万4千人、昨年と比較して2千人減と見込んでいる。

 「3密」とは無縁だが、感染予防対策を徹底する。

 まずはレストラン。1ラウンド(18ホール)を回る利用客は昼食を挟むことが多い。席の間隔を通常より広く確保し、滞在時間を短縮するためメニューを簡素化。注文から出来上がるまで時間のかかる揚げ物の提供はやめ、麺類やカレーなどに絞っている。また、おにぎりを販売し、レストランに入る人自体を減らそうと努力する。

 カートも定期的にスタッフが消毒しているが、利用者の中には感染拡大を懸念してか、マスクを着けたままプレーする人や、カートを避けて徒歩でコースを回る人もいる。

 「やはり、自粛ムードから解放され、のびのびとプレーしてもらいたい。新型コロナが気にならないようなゴルフ場を提供し、お客さんに戻ってきてもらいたい」

2020年6月22日 無断転載禁止