女子ログ 渋滞にて

 6月最初の月曜日の朝、1週間が始まったとブルーな気持ちで職場に向かっていたら、おやっと思うことがあった。

 ラッシュ時に車が混んでいる。

 ここ2カ月近く、全く無縁だった渋滞だ。

 政府の緊急事態宣言は5月25日に解除されていたが、その後も変わらず車が少なく、コロナ禍以前は50分近くかかっていた通勤が30分で済み、快適だと感じていた。

 お店でも駐車場はガラガラで止めやすく、レジ待ちの列は適度な距離が保たれ、人でごった返す店内で体がぶつかり痛い思いをすることもない。

 人が少なく過ごしやすいと毎日実感していたが、それでも久々の渋滞に遭遇したときに感じたのは、良かった、という安堵(あんど)の気持ちだった。

 渋滞と混雑と並んで待つのが大嫌いな私だけれど、いつも混んでいる道路に車がなく、お店には閑古鳥が鳴き、夜どころかどの時間帯にも町に人の気配がない、そんな光景を見るたびにゾッとしていた。知り合いに新型コロナの患者は今のところいないが、それでも対岸の火事だとのんきに眺めることはせずに「緊急事態」という言葉を実感できたのも、こんな異常な光景を目の当たりにしていたせいだ。

 それから数日たち、頻繁に渋滞にかち合うようになってきた。まだ距離は短く短時間で抜けることはできるが、日常が戻りつつあることを、希望とともに感じている。

 (安来市・ふかみどり)

2020年6月21日 無断転載禁止