因幡の宝、観光資源に 麒麟獅子舞の定期上演始まる

ゆったりと力強い麒麟獅子舞を鑑賞する来館者=鳥取市東町2丁目、仁風閣
 鳥取県東部5市町と兵庫県北部2町の伝統芸能・麒麟(きりん)獅子舞を、観光地で定期的に上演する試みが14日、始まった。鳥取市を中心に圏域の約140の保存会が継承し、至る所にあるが、地域の神社の祭りで舞われ、観光資源として売り込みにくいのが悩み。8~11月にも3回予定し、さらに開催場所や回数を増やす考えだ。

 麒麟獅子舞を含むストーリーが2019年に日本遺産に認定され、7市町の自治体と観光協会で組織した「日本遺産『麒麟のまち』推進協議会」が企画。保存会のネットワーク組織・因幡麒麟獅子舞の会(西村伸一会長)の協力を得た。

 この日は鳥取城跡にある明治期の洋館・仁風閣(鳥取市東町2丁目)で、秋里伝統文化を保存する会(同市秋里、荒木昌会長)が上演した。ゆったりとした麒麟獅子舞の中でも特に、頭が低い姿勢で動きが少なく「眠り獅子」と呼ばれる秋里の舞いを披露し、来場者約20人を楽しませた。

 同会の荒木浩司さん(59)は「因幡の宝であり、多くの人に知ってもらう良い機会」と話した。

 8月2日、9月13日、11月1日にも仁風閣で上演する。いずれも午前10時半からで観覧無料だが、入館料(一般150円)が必要。このほか、10月に鳥取砂丘ビジターセンター(鳥取市福部町湯山)での上演を調整中。6町の地域イベントでの上演も検討している。

2020年6月16日 無断転載禁止