平田、鳥取城北 夢舞台へ 選抜32校 甲子園で交流試合

 ついに夢舞台に立てる-。日本高校野球連盟(高野連)が10日、新型コロナウイルスの影響で中止になった今春の選抜高校野球大会の出場予定校を招いた交流試合の開催を発表した。会場は甲子園球場。夏の全国選手権大会もなくなった中、1試合だけだが憧れの地で戦えることになった。出場する平田と鳥取城北の選手は喜びをかみしめ、新たな目標に向けて練習に力を込めた。

甲子園球場での交流試合開催決定を聞き、練習前の円陣で気を引き締める平田高校ナイン=出雲市平田町、平田高校グラウンド
平田「甲子園で勝利目指す」

 地元での野球普及活動などが評価され、選抜大会に21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場を決めた平田ナイン。選抜大会中止の際は「夏に向かおう」と何とか気持ちを切り替えたが、5月に夏の甲子園と地方大会の中止が決まると、大粒の涙を流した選手もいた。

 7月17日から島根県高野連が開く独自の県夏季大会に向けて練習を重ねていたナインにとって、甲子園での交流試合開催は思いがけない朗報。出雲市平田町の同校で、練習前に開催の報告を受けた選手は、表情を引き締めて聞いた。

 選抜大会の出場が決まった後、「甲子園で校歌を!」と記された練習用ボールを作ったが、中止決定後は使っていなかった。植田悟監督(48)は選手に話しながら、そのボールの一つを保科陽太主将(18)に投げ渡した。「甲子園で校歌を、もう一回目指そう」。鼓舞する監督の言葉。保科主将は「一度は断たれた夢だが、甲子園で野球ができるのはとてもうれしい。勝利を目指し、一生懸命頑張りたい」と決意を話した。

甲子園球場での交流試合開催決定を伝えられる鳥取城北高校の野球部員=鳥取市国府町三代寺笑道、同校野球部専用グラウンド
鳥取城北「全力でプレー」

 一般枠で選抜大会に出場予定だった鳥取城北ナインも喜びに包まれた。県外から進学した選手も多く、日本一を目指して取り組んできた。交流試合は1試合しかできないが、吉田貫汰主将(17)は「相手がどこだろうと関係ない。夢の舞台で、全力でプレーしたい」と意気込んだ。

2020年6月11日 無断転載禁止