子ども武者、勇ましく 奥出雲・三沢小

よろいかぶと姿で校庭を歩く児童たち
 奥出雲町立三沢小学校(島根県奥出雲町三沢)の児童が27日、校庭で武者行列を披露した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、三沢地区の要害山(418.5メートル)である「山城祭」の規模が縮小され、参加できなかったため。ほら貝と太鼓の音が鳴り響く中、甲冑(かっちゅう)や雑兵姿の23人が元気よく行進した。

 要害山は、鎌倉時代から戦国時代にわたり、勢力を誇った三沢氏が築城したとされる。山城祭は、三沢氏を顕彰しようと、要害山三沢城跡保存会(白根裕文会長)が企画し、子どもたちが参加する武者行列は2005年から実施していた。

 今年の山城祭は5月末に予定していたが、新型コロナの感染防止のため神事のみとし、武者行列の実施は見送った。ただ、「よろいが着たかった」との児童の思いを聞いた保存会が、学校での武者行列を思いつき実現した。

 よろいかぶとを身につけ校庭に登場した児童は、旗持ちの後ろを勇壮に行進。大将の「エイエイエイ」との掛け声に「オウオウオウ」と応じ、戦国の世さながらに出陣式を再現した。

 2年前に大将役を務めた兄に憧れ、大役に立候補した6年の草水楓花さん(11)は「山頂でやりたかったけど、コロナでできなかったのは残念。一生懸命、大将のように声を出した」と話した。

 白根会長(59)は「来年こそは、山頂で盛大にやりたい」と意気込んだ。

2020年5月28日 無断転載禁止