時代彩る名画ついに 「日本美術の巨匠たち」展

東京富士美術館の収蔵品の一つで、会場を飾る伊藤若冲の「象図」=松江市袖師町、島根県立美術館
 新型コロナウイルスの感染防止のため開幕を延期していた企画展「東京富士美術館所蔵 日本美術の巨匠たち」(島根県立美術館、山陰中央新報社、TSKさんいん中央テレビ、SPSしまね主催、東京富士美術館特別協力)が、6月1日に松江市袖師町の島根県立美術館で開幕する。作品を貸し出す東京富士美術館(東京都八王子市)が主催者側の要望に理解を示したため、会期を1カ月以上延ばして7月5日までに変更。感染防止対策を取りながら、57点の名作を公開する。

 企画展は当初は4月24日~6月1日。展示品の一部は7月18日からの富士美術館での展示を控えていた。

 契約などで定める展示品の貸し出し期間が変更になることは通常ない。島根県立美術館側は臨時休館を決めた段階で、富士美術館側に貸し出し期間の延長を打診。協議の末、富士美術館の展示にギリギリ間に合う7月5日までの展示が実現した。

 会場では、桃山から昭和まで各時代の名画をピックアップ。江戸時代からは、葛飾北斎や東洲斎写楽、歌川国芳などの浮世絵師のほか、象を画面いっぱいに捉えた「象図」の伊藤若冲、鈴木其一(きいつ)や円山応挙など、多彩な美の革新者を紹介する。

 明治以降では横山大観、菱田春草など、新たな時代を開拓した日本画の重鎮たちの作品をそろえており、日本絵画の大きな流れを味わえる。

 富士美術館との協議に携わった島根県立美術館の椋木賢治学芸課長は「それぞれ個性が際立った巨匠の作品が一堂に並ぶので、自分の目や気持ちに合う作家を探すように楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 期間中は無休。開館時間は午前10時~日没後30分。観覧料は前売り(一般のみ)900円。当日は一般千円、大学生600円、小中高生300円。

2020年5月28日 無断転載禁止