きらめく星 月の出を見よう

東の空に昇った満月少し前の月=2019年4月18日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
新聞で時間を確たしかめて

 月が昇(のぼ)ってくるところを見たことがありますか。地上の景(け)色(しき)のすぐ上に見える月はなかなか趣(おもむき)があります。日の出は朝に見られますが、月の出はいつ見ればよいのでしょう。

 月の出の時(じ)刻(こく)は身近な物で知ることができます。新聞です。今日の本紙の社会面を見てください。「あすの暦(こよみ)」という欄(らん)があり、そこには「月出 9時36分」と出ています。時刻は24時制(せい)で書かれているので、明日5月28日の朝を表しています。これは、月が東の地平線から出てくる時刻で、そこに山や建物などがある場合、見え始めるのはもっと後になります。

 では、あさっての月の出はいつかというと、これは明日の新聞に載(の)りますが、10時42分です。1時間ほど遅(おそ)くなっていますね。この後も月の出は、一日に30分から70分ずつ遅くなっていきます。毎日時刻が変わるので複雑(ふくざつ)に思われそうですが、実は月の出には簡(かん)単(たん)な規(き)則(そく)があり、それは月の形と関係しています。

 上(じょう)弦(げん)の月と呼(よ)ばれる半(はん)月(げつ)になるのは間近では5月30日で、その月は正午ごろに東から昇ってきます。満月(まんげつ)が出るのは日の入りのころ、下(か)弦(げん)の月が出るのは真夜中ごろです。新月(しんげつ)は見ることはできませんが、日の出のころ太陽と一緒(いっしょ)に昇ってきます。このようにだんだんと変化する月の形に合わせ、月の出の時刻もおおむね決まるのです。

 いろいろな形の月の出を見てみましょう。ただし、昼間に昇ってくる月を探(さが)すのは難(むずか)しい場合もあります。まず、見やすいのは、次は6月6日に迎(むか)える満月の前後でしょう。特に満月の少し前の月は、暗い夜ではなく夕方に昇ってきますので、周りの眺(なが)めと一緒に楽しめて、写真を撮(と)るのにもおすすめです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2020年5月27日 無断転載禁止

こども新聞