鳥取砂丘、活気徐々に 関西圏や福岡から観光客

徐々に観光客が戻ってきた鳥取砂丘=鳥取市福部町湯山
 新型コロナウイルス特措法に基づく大阪、京都、兵庫3府県の緊急事態宣言が解除され、山陰両県の観光地に都会地の観光客が徐々に戻ってきた。解除後初の週末となった23日、関西に近い鳥取砂丘(鳥取市福部町湯山)には、例年と比べれば少ないものの、関西、山陽、中京などから客が訪れ、開放感を味わった。

 「砂丘は『3密』にならへんから。子どもが海が好きだしな」。数十年ぶりに砂丘を訪れた兵庫県姫路市の会社員男性(42)が家族と久々の行楽先に選んだのは密閉、密集、密接の3密からはほど遠い大自然の懐だった。

 岡山市から友人と訪れた会社員守谷直江さん(45)も「緊急事態宣言が解除され、どこか出掛けたいけど、3密は避けたいという人は多い」と砂丘を選んだ理由を説明した。

 近くのガイド施設・鳥取砂丘ビジターセンターによると、この日午前は常時、30人程度が砂丘を散策した。例年の50~100人と比べて少ないが、客足が戻りつつある。砂丘入り口の駐車場は神戸、岡山など隣県を中心に、遠くは三河(愛知)、久留米(福岡)など県外ナンバーが目立った。

 鳥取県東部の観光業界にとって関西圏は主要なターゲット。3府県の緊急事態宣言解除は「大歓迎」と鳥取大砂丘観光協会の山根弘司会長(60)は喜ぶ。市内の飲食店7店舗と組んで自ら営むドライブインの駐車場に屋台を並べ、ドライブスルー方式で軽食を提供する試みをこの日、始めた。参加希望の飲食店がまだ多くあり、6月末まで毎週土日曜に展開する。

 バスで乗り付ける団体客が戻っておらず、砂丘周辺店舗の入り込み客は例年の同時期の1割に満たないというが、山根会長は「まだこれから。閑散期の今、工夫して客を呼び込み、夏休みの集客につなげたい」と巻き返しを口にした。

2020年5月24日 無断転載禁止